肩の痛みの原因 後編

今回は前回に引き続き『肩の痛みの原因』について解説していきます。
特に、今回解説する2つの症状は慢性化しやすい症状となっておりますので、少しでも心当たりのある方は診療に行ってみてください。

肩痛の症状の種類(再掲)

1.肩こり
2.四十肩・五十肩
3.肩関節唇損傷
4.反復性肩関節脱臼

今回の投稿では、このうち3と4について解説いたします。

肩関節唇損傷

肩関節唇損傷(かたかんせつしんそんしょう)は、主にバレーボールや野球など腕を上げる動作を伴うスポーツで起こる症状です。発症すると「肩が抜けそうな感じがする」「ある角度の時に強く痛む」「肩を回したときに音がする」といった症状がみられます。

肩関節唇損傷の痛みの原因

肩関節唇(かたかんせつしん)とは、肩関節と腕の骨が繋がっている部分を覆いしっかりホールドする役割を持つ部分です。肩を酷使することでこの肩関節唇が肩関節からはがれてしまい、痛みを生じたり、可動域に違和感を感じたりします。また、スポーツ以外でも肩を強打したり、脱臼したりすると、その衝撃で損傷することがあります。

肩こりの治療・予防方法

残念ながら、肩関節唇は一度損傷すると自然治癒がむずかしく、手術して肩関節唇を治すか、リハビリをすることで肩回りの筋肉で肩の動作を補助してあげるようにするか、しか対応方法がありません。故に、重度の症状になった場合、スポーツを続けるためには手術をするほかなく、治りにくいことからも、部活をしている子供たちにとってかなりつらい怪我だということが出来ます。特に強い衝撃を与えていないのに肩が痛む・違和感がある、といった症状をお持ちの方は是非早めに診療し、リハビリをすることで、症状が悪化しないように努めていきましょう

反復性肩関節脱臼

反復性肩関節脱臼は、肩の脱臼によっていわゆる脱臼癖がついてしまった状態のことです。肩は人間の関節の中でも最も可動域が広く、外れやすい構造ですが、さらに生まれつき外れやすい方々もおり、そういった方々は一度強い力で肩が脱臼すると、脱臼癖がついてしまうことがあります。

反復性肩関節脱臼

一度肩を脱臼すると、肩関節をホールドしている肩関節唇(かたかんせつしん)の位置も一緒にずれてしまい、これによって肩関節が不安定になり、外れやすくなってしまいます。

反復性肩関節脱臼の治療・予防方法

治療・予防において重要なのは、肩を脱臼した際の処置です。肩は外れやすいものの、戻りやすいという性質もあり、スポーツ中に亜脱臼した場合などは自分で戻す、自然と戻る方もいるくらいです。ただここで重要なのは、正しい位置に戻っているかです。ここで、正しい位置に戻さないと、肩が外れやすい状態になってしまい、また脱臼を繰り返すことで、関節唇の位置が完全にズレ、反復性肩関節脱臼を発症してしまいます。ですので、肩を脱臼した際は、たとえ戻ったとしても一度、整形外科や接骨院・整骨院で診察をし、正しい位置に戻してもらうようにしましょう。また、反復性肩関節脱臼になってしまった場合は手術によって治すこともできます。しかし、長らく放置し、重度の症状となると、治すことがむずかしくなってしまいますので、必ず早めの診療を心掛けましょう。

いかがでしたでしょうか、肩痛は一般的な症状であるがゆえに、放置されてしまうこともしばしばあり、慢性化しやすい症状だということが出来ます。ですが肩は、今回の2つの症状の様に癖になる・慢性化すると例え手術しても完治しにくくなってしまうこともある危険な部位です。ですので、放置することなく、少しでも違和感を感じる場合は、一度しっかりと専門医に診療してもらうようにしましょう。

次回も宜しくお願い致します。

ふじと接骨院院長
藤戸慎一郎

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