脳血管障害のリハビリ

今回は今週と来週の投稿で『リハビリ』についてお話していこうと思います。

治療院(接骨院・整骨院)の役割は怪我の治療や身体の不調を整えるだけではありません。
リハビリテーションも重要な診療科目の一つです。
患者様の身体を気にかけながらリハビリテーションを実施していきます。

脳血管障害のリハビリ

当院でリハビリされる患者様の中で、一定数いらっしゃるのが『脳血管障害(脳卒中やくも膜下出血など)を起因とする運動障害のリハビリ』です。今回はこの『脳血管障害のリハビリ』についてお話ししていきます。

脳血管障害におけるリハビリの重要性

脳血管障害は突発的に起こることも多く、生活が一変してしまいます。特に思うように身体が動かせなくなるため運動障害から運動機能の著しい低下を招きやすい症状です。そうして運動機能が低下すると、ますます体を動かさなくなるため、さらに運動機能が低下していく、というように悪循環が生まれてしまいます。従って、発症時に掛かった病院を退院した後も、継続的なリハビリを行うことで、運動機能を維持・回復させ、日ごろから『動ける実感』を患者様に持ってもらい、少しでも活動的な日常を送って頂くことが重要だと考えています。

脳血管障害のリハビリ方法

治療院で行うリハビリテの内容は主に以下の4つです。
1.ヒアリング
2.関節可動域訓練
3.筋力トレーニング
4.動作訓練

ヒアリング

リハビリと聞くと『多少無理をしてでも身体を動かさないといけない』と思ってしまう方もいらっしゃいますがそうではありません。重要なことは、できる範囲でしっかりリハビリを継続的に行っていくことです。無理をさせすぎてしまうと、リハビリがかえって短期で終わってしまうなど、効果が薄いものになってしまいます。そのためにも、まずはご本人様、ご家族等身辺のサポートをされている方々から状況を細かくヒアリングし、患者様の状態を出来る限り具体的に理解します。もちろん、リハビリ中のヒアリングも大切です。

関節可動域訓練

麻痺により関節の可動域が狭くなり、そのままにしておくと、どんどん関節が固まってしまいます。従って、医療従事者が患者様と呼吸を合わせて、関節の曲げ伸ばしを一関節ずつ指先から丁寧に行います。特に、脳血管障害の場合は屈曲反射と言って、多くの場合右半身の関節が曲がったままになってしまいます。この屈曲している関節を少しずつ伸ばしていってあげることにより、次第に自分の力で伸ばせるくらいに回復させていきます。

筋力トレーニング

脳血管障害の屈曲反射に対して、自分自身で伸ばす動きが出来るようになるためには、伸ばす筋肉をしっかりつけてあげることも重要です。特に人間は、伸ばす筋力の方が曲げる筋力よりも弱いため、意識して鍛えていかないと、あっという間に筋力が低下してしまいます。従って、医療従事者がサポートしながら、時に適度な負荷を与えながら、屈筋に負けないように伸筋を少しずつ鍛えていきます。

動作訓練

『関節の可動域回復』『筋力の向上』が認められればいよいよ自分で動かしてみる番です。ここで重要なことは当たり前ですが『怪我をしない』こと。動かせるようになったとはいえ、慣れない動きだったり、イメージと実際の動作のズレだったりで、不意に転んでしまったり、痛めてしまったりすることがあります。ですので、医療従事者はしっかりと患者様の動作に注意を払っておくことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

リハビリは継続的に行うことが重要ですが、継続は決して簡単なことではありません。特に、大きく身体の状態が変わってしまったご本人様においては、なかなか難しいことかもしれません。

だからこそ、『何事もなく継続し少しずつ回復させる』こんな当たり前のことが、リハビリにおいては最も重要なのです。

次回は、骨折・脱臼時のリハビリについてお話していきます。宜しくお願い致します。

ふじと接骨院院長
藤戸慎一郎

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