今回は前回とは逆の事例についてのお話です。
前回は『折れていると思ってたけど折れていなかった患者様の話』をさせていただきましたが、今回は『折れていないと思ったら折れていた患者様の話』をさせて頂きます。
今回のお話も
いつ、みなさんの身に降りかかってもおかしくない事例なので是非最後まで読んでみてくださいね。
今回のお話しの患者様なのですが、ある時足首の捻挫をしてしまったようです。
それはそれは激痛で涙がでるほど痛かったようです。
次の日も痛みは続いたようですが、内出血もなく、普通に歩くことができたそうです。
「そのうち痛みも和らぐだろう」とそのまま日常の生活を続けていたそうですが、何日経っても痛みが和らぐことはなく、その痛みは10日経っても続きました。
さすがにおかしいと思い、念のためレントゲンを撮りにいくと結果は骨折。
実はこれはよくある話なのですが、おそらくこの患者様は足首を捻挫をした段階では骨折していなかったのだと思います。
ではなぜ数日後にレントゲンを撮ると骨折となってしまったのか、
この落とし穴は”日常生活”の中にあります。
前回もお話しましたが、実は日常生活を送ることはみなさんが思っている以上に体に負荷がかかるものなのです。
立ち上がる動き、歩く動きなど日常の中には知らず知らずに体に負担をかける動きが多いのです。
つまり、捻挫をした段階では折れていなかった骨も、捻挫によるダメージに加え日常の負担で、耐えることができず折れてしまったというわけです。
当院に来院される患者様の中にも骨折しているかどうかを「歩けるかどうか」や「腫れているかどうか」という判断基準で判断している方が多く見られます。
確かに、骨折というのは骨が折れた時には複合的に症状を発症しているケースが多く、その場合ですととても腫れます。
しかし、今回は足首の捻挫の際に骨に傷がついただけ。
この場合だと歩けるかどうかや見た目だけでは判断することができません。
このようにレントゲンを撮らないとわからない症状というのは数多くあります。
皆さんも無理をせずに少しでも違和感のある場合は検査を受けるようにしてください。
自己判断で大怪我ではないと判断してしまうとかえって症状を悪化させてしまうこともあります。
是非同じように長く続く痛みにお悩みの方がいましたら相談だけでもしに来ていただければと思います。
今後もこのように普段あまり意識することのない症状についてお話しをしていきますので、読んでいただけると幸いです。
引き続き宜しくお願いいたします。
ふじと接骨院 院長
藤戸慎一郎