骨折・脱臼のリハビリ

前回は脳血管障害のリハビリについて投稿いたしました。

↓前回の投稿はこちら
https://www.fujito-sekkotsu.com/post/how-to-physicalcare-31

今回は骨折・脱臼についてのリハビリについてお話ししたいと思います。特に、ご年配の方は要注意な内容がありますので、是非最後までご覧ください。

骨折・脱臼におけるリハビリの重要性

ご年配の方の骨折は、保存治療・手術も重要ながらそれ以上に、リハビリが重要であると言われます。なぜなら、保存治療で安静にしていたり手術後に患部を固定すると、筋力が低下し、関節の可動域が狭まり、日常生活動作に影響を及ぼすことがあるからです。

従って、治療後すぐにリハビリを開始する事固定部以外の部分についてはしっかり動かしていくことが重要です。また、関節や筋力だけでなく、活動量が減ることで「心肺機能の低下」や「骨委縮」など、骨折後に二次的問題が発生してしまいますので、患部だけでなく全身のことを考えて、リハビリをすることが大事です。

骨折・脱臼のリハビリ方法

特に、高齢者の骨折・脱臼が多い以下怪我の際のリハビリについて注意点を記載します。

1.手首の骨折
2.大腿骨骨折
3.肩関節脱臼

手首の骨折のリハビリ

どうしても骨が脆くなってきているご年配の方は、ふと手をついた拍子に手首を骨折することも少なくありません。
手術が必要な場合もありますが、保存治療で治すケースもあります。
特に保存治療で治す場合は注意が必要です。

患部を装具で固定し「安静にしてくださいね」とお医者さんから一言。
ここで注意が必要なのは、安静にしないといけないのは「手首だけ」だということです。
ですが、安静にする中で無意識に手の指や肘、肩なども動かさないでいる方がとても多くいらっしゃいます。
そうなると、逆に患部以外の周辺関節はどんどん筋力が落ち、可動域が狭まり、むしろ状態が悪くなってしまうのです。

従って、患部に負担を掛けないように注意は払いつつも、指の関節、肘、肩とゆっくりでも、少しずつでもいいので、様子を見ながら動かすことが重要です。最初は治療院に通って、動かし方を覚えつつ、その後は日常でも自分で動かしてみると良いでしょう。

大腿骨骨折のリハビリ

骨粗しょう症などが進んだご年配の方に多く発症する怪我で、2030年には患者数が30万人に到達するのではと言われているほどの怪我です。
基本的に手術を行うことで治療は出来るのですが、問題はそのあとです。
大腿骨とは太ももの骨ですので、まず歩くことが困難になり、寝たきりになってしまうことが多くあります。
ですが、この寝たきり状態を回避し、しっかりとリハビリをしていかないと、「心肺機能の低下」や「骨委縮」などの合併症を引き起こしてしまう可能性があるのです。
ですので、退院後はまず座るリハビリから始まり、身体の具合などを考慮しつつ、筋力強化・関節の可動域を広げるリハビリを行い、その後平行棒、歩行器、松葉づえ、T字づえと徐々にレベルを上げながら歩行訓練を進めます
これらは、長期間にわたって非常に地道なリハビリになりますので、ご家族の方の負担も大きくなってしまいます。従って、訪問介護サービスなどを活用していくのがよいでしょう。

肩関節脱臼のリハビリ

肩関節の脱臼はご年配の方だけでなく、若年層にも散見される怪我です。特に、脱臼が癖になってしまうケースもあり、正しく治療・リハビリを行う必要があります。
リハビリの開始時期ですが、一般的に脱臼は治療後3週間は安静にすることが推奨されています。
その後リハビリを開始したらまずは、肩甲骨周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行います。そして、低下した筋力が戻ってきたらその後は関節の可動域を広げるようにリハビリを行っていきます。この際、注意すべきことは、脱臼肢位と呼ばれる肩が脱臼しやすい状態を避ける事です。胸を開いて腕を後ろに持って行く動きをすると、肩は外れやすいので、この動作だけはしないように注意してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。「安静にしないといけない」けど「全く動かさないのもダメ」でも「動かし方によっては症状が悪化する」とリハビリを長期間継続して行うことは非常に難しく、ご家族の方の負担も大きくなりがちです。そういったときこそ、近くの接骨院・整骨院・整形外科や介護サービスなどを活用し、継続しやすい状況を作り、しっかり怪我前の状態にもどせるようにしていきましょう。引き続きよろしくお願い致します。ふじと接骨院 院長藤戸慎一郎

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