肩の痛みの原因 前編

今回は『肩の痛みの原因』について解説していきます。
肩痛は『肩こり』に代表されるように、スマホやPCが普及した今、日本人なら1度は悩まされる症状で、国民病といってもいいでしょう。

また、四十肩・五十肩反復性肩関節脱臼の様に、慢性化・長期化する症状が多く、長い間悩まされている方々も多いと思います。今回はそんな誰しもが一度は悩まされる『肩痛』について解説し、皆さんの助けになれれば幸いです。

肩痛の症状の種類

肩痛はこれまで解説してきた肘痛や膝痛などとは異なり、そこまで多くの種類があるわけではありません。
※下線部には過去の以下記事のリンクが貼られる

肘痛はこちら

膝痛はこちら

今回は、主だった以下4つの症状について解説していきます。
1.肩こり
2.四十肩・五十肩
3.肩関節唇損傷
4.反復性肩関節脱臼

今回の投稿では、このうち1と2を解説し、3と4については来週の投稿で解説しようと思います。

肩こり

首のあたりから肩、背中にかけて、筋肉が張る・凝る・痛む症状を肩こりと呼びます。デスクワークやスマホ・PCの操作が増えてきた昨今、誰にでも起こりうる症状ということが言えます。また、日常的に悩まされている方々が多い為に、放置されてしまうこともしばしばありますが、症状が悪化すると、頭痛・吐き気といった不調に繋がることもあるため、早め早めに対処する必要があります。

肩こりの痛みの原因

肩こりの原因は簡単に言うと筋肉の血行不良です。特に日本人の場合は、頭の大きさに対して骨格が華奢な作りになっているため、頭部を支える肩・首に負担がかかりやすく、筋肉疲労と血行不良が起こり、疲労物質や痛み物質がうまく排出されず、その結果コリや痛みを発症してしまいます。また、一口に肩こりといっても、「僧帽筋(そうぼうきん)」「肩甲挙筋(けんこうきょきん)」「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」「頭板状筋(とうばんじょうきん)」「菱形筋(りょうけいきん)」など肩こりを発症している箇所は様々です。接骨院・整骨院や整体院で診療される場合は、どの部位が特に痛い・怠い・重いのか、をちゃんと伝えて、適切な箇所に治療してもらえるようにしましょう。

肩こりの治療・予防方法

筋肉疲労」と「血行不良」が起こる原因としては、以下が挙げられます。
・同じ姿勢
・運動不足
・眼精疲労
・ストレス
特に、肩・首・背中に負荷の掛かりやすい姿勢でずっといることは、長時間肩に負担を掛け続ける行為であると同時に、本人が無自覚なため、一度治療してもすぐに元の状態に戻ってしまい、長い間肩こりに悩まされるといったことが起こってしまします。

昨今一番多くみられる誤った姿勢は『首が前に出た姿勢』です。PCやスマホを見る際、ご飯を食べている際、多くの場合はやや下向きに顔を傾けることが多いと思います。この状態を続けていると、徐々に頭が落ちてきて、あごが上がり、知らず知らずのうちに首が前に出た姿勢を長時間し続けてしまっているなんてこともあるのです。

ですので、肩凝りに悩まされている肩は日々意識して、顎を引き、首が落ちてない姿勢を維持するようにすると、日々の肩への負担が軽減され、状態が良くなることもあると思います。是非一度試してみてください。

四十肩・五十肩

四十肩・五十肩は、正式には「肩関節周囲炎」といいます。最初のうちは、肩を動かすと痛む程度ですが、次第に肩関節の可動域が狭くなり、悪化してくると夜仰向けで寝ているだけでも痛みを感じるようになってしまいます。

四十肩・五十肩の原因

肩関節の動きを滑らかにするための潤滑油(滑液包)が老化と共に少なくなり、その結果肩回りの筋肉や腱が炎症し痛みを生じると言われています。動かすと痛い、でも肩の可動域と痛みに密接な関係がある、厄介な症状で、数年間痛み続けることもしばしばです。

四十肩・五十肩の治療・予防方法

基本的に治療は保存療法となります。
要するに、痛むような角度、動作は避け、安静にしていましょう、ということです。しかし、動かさないままでいると「肩の可動域が狭くなり」余計に症状を悪化する事態を招きかねないため、痛みの強い急性期は下手に動かないように安静にしつつ、急性期を過ぎたら温熱治療とリハビリで筋肉の拘縮予防と強化をお勧めします。また、『四十肩・五十肩だと思っていたら実は肩腱板を損傷していた』なんてこともあります。この場合は、保存療法に加えて注射療法などで、肩腱板の修復を促してあげる必要があり、『単なる四十肩・五十肩の対処法とは異なる』ため、注意が必要です。四十肩・五十肩はしばらくすれば治る、といった認識を持つ方もいらっしゃいますが、対処法を誤ると、数年間痛み続けることもありますので、早めに診療し正しく対処することをお勧めします。

いかがでしたでしょうか、肩痛は一般的な症状であるがゆえに、放置されてしまうこともしばしばあり、慢性化しやすい症状だということが出来ます。また、肩はその構造上かなり可動域が広く、不安定な部位ですので、保存療法においては、動かす角度や固定の仕方一つ一つを正しく行うよう意識し、治療に当たるようにしてください。次回は肩痛の症状の3と4について解説していきます。

次回も宜しくお願い致します。

ふじと接骨院院長
藤戸慎一郎

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